神港精機株式会社
「3つのコア技術が先端産業技術を支える」神港精機が作り出す「真空技術」「熱処理技術」「プラズマ技術」
独自開発のPIG放電型プラズマCVD装置は、低温、高成膜速度で表面平滑なダイヤモンドライクカーボン膜(DLC)が低コストで形成できます。真空半田付装置は、電気部品の接続に使う半田の中にボイド(空隙)を発生させることなく接続することができる高性能な装置です。また、これまで半田付に必要不可欠であった環境負荷の大きいフラックスを使用することなく、環境にやさしい装置でもあります。真空半田付装置は、真空技術を用いた高性能で環境にやさしい”エコスゴイ”装置です。第2回「ものづくり日本大賞」優秀賞をいただいております。 クリーンな真空が得られるドライポンプには、独自開発の面シール構造を採用したスクリューロータを用いているため、吸入物に対する高い排出性と耐久性があり、日本機械学会関西支部より技術賞をいただいております。
製品・技術紹介
あらゆる産業に様々な形で貢献
【アーク放電型マグネトロンスパッタリング装置】
独自開発による高密度マグネトロンカソード(アーク放電型マグネトロンカソード)を搭載したスパッタリング装置です。従来型カソードに比べ低圧力・低電圧・大電流での成膜が特徴です。独自の高密度プラズマスパッタにより他のPVD法では得られない緻密で平滑な薄膜が形成できます。金型、切削工具をはじめ、水素フリーのダイヤモンドライクカーボン膜も成膜可能で、自動車部品の摺動性向上に活躍しています。
【真空半田付装置】
真空中ではんだを溶融させることにより、はんだ中のボイドを除去します。また、予備加熱を還元雰囲気中で行うことにより、フラックスレスはんだ付けを実現します。
ハイブリッドカーや新幹線を始め、高信頼性を要求される製品の製造に貢献しています。兵庫工業会で会長賞、経済産業省「第2回ものづくり日本大賞」製品・技術開発部門で優秀賞を受賞しました。
【スクリュー型ドライポンプ】
スクリュー型ドライポンプは、ポンプ内で真空をシールするための油や液体を用いない真空ポンプであり、半導体・電子部品・自動車・化学・医薬品等の業界で使用されています。スクリュー型ドライポンプのロータは、その構造上内部スキマが線シールとなっており、吸入物による摩耗・折損・腐食等により、性能を維持できなくなる場合がありましたが、この線シールを独自設計によって面シールとすることで、漏れが少なく、耐久性の高いドライポンプを完成させることができました。このスクリューロータは、「日本機械学会関西支部賞 技術賞」を受賞しました。
企業案内
2022年11月18日(金)、神港精機株式会社と立命館守山中学校・高等学校とサイエンス教育の振興に関する連携協定を締結しました。当社と立命館守山中学校・高等学校が隣接する立地であること、弊社代表取締役の眞下が立命館大学のOBであることから2019年から交流が始まり、2022年度は「RitsumoriSummer School」で真空実験教室を開催する等、着実な教育連携を推進してきた結果、今回の連携協定締結に至りました。今後は高校生の課題研究の教育支援、小学生対象の実験教室の継続などサイエンス教育の成果を地域に還元する取り組みに力を入れてまいります。