配線結束保護チューブのグローバルメーカーで、女性社員の想いが詰まった新規プロジェクト開始！

（飛び出す布絵本）

新規プロジェクト開始のきっかけ～ランチ仲間がビジネスパートナーに。

メンバーである小西氏は、同社に入社するまでは個人事業主として布絵本の製造・販売を行っていました。販売は順調に伸びていましたが、
子育てとの両立は難しく、事業を中断し同社に入社。入社後も「いつかは布絵本をやりたい」という気持ちを温めていました。

一方、2023年の神戸工場の移転を機に、同社では社員が自由に製品開発ができる”将来スペース”が開設されるなど、新規事業創出の機運が高まっていました。

小西氏は、入社時に布絵本が作れそうな設備が多いと感じていたことから、思い切って現在のHANAIROWAON®メンバーに事業計画を相談したところ、
「すごく良い商品！新規事業でやれるのではないか」と直ぐに意気投合。そこで、HANAIROWAON®メンバーで提案資料を作成し、
上層部へのプレゼンなどを経て、新規事業第1号として開始することが決まったのです。

新規事業で組織を活性化したい会社と、HANAIROWAON®メンバーの熱い想いが合致した瞬間でした。

（専用の作業エリア）

熱意で仲間を増やす～社をあげた新規事業第一号に！

5名からスタートしたHANAIROWAON®

初めは仕事の合間を縫っての活動で、社内の理解を得ることにも苦労しました。しかし、メンバーの粘り強い活動に加え、”飛び出す布絵本”のコンセプトと
触れると思わず笑顔になるデザインに魅せられて、協力する社員がひとり、また一人と増えていきました。今では、製造部の協力で手作業での製造工程の確認や、
本業と同じ品質管理レベルの検品も行われる等、会社一丸となった事業に進化しました。最近では、商品ネーミングのアンケート募集を全社内で行い、「Hana＊pop」に決定しました。

現在は令和７年５月頃のECサイトオープンに向けて急ピッチで準備を進めています。

公的支援をフル活用して、ローンチに漕ぎ着ける

商品の企画や製作はもちろん、「HANAIROWAON®」というブランド名が決まった段階で、ブランドを守るためにも商標取得に取り掛かりました。
新規事業ということもあり、出来る限り費用を掛けないためにも産振財団の神戸市知的財産出願支援補助金を活用し、商標を取得しました。

また、同社はBtoBへの販売に関しては長年の実績やノウハウを持っていますが、BtoCへの販売は今回が初めてであり、マーケティングやブランディングなどの
ノウハウがありません。そこで、「革新的な新規事業開発や課題解決へのチャレンジを支援する伴走支援型のプログラム」であるSO-i（神戸市事業）を産振財団からご紹介したところ、
オープンイノベーションコースに採択されました。SO-iでのワークショップやメンターとの定例面談などを通じ、事業ビジョンの確立やターゲットの設定、販売戦略を構築。
また、SO-iの成果発表として令和７年３月7日のDemo Dayでは、連携先やターゲット先にアプローチできるようにプレゼンをする予定です。さらに、江ノ島電鉄株式会社との共創や
児童館や保育園等への寄贈等を通じ、活躍の場が広がりつつあります。

HANAIROWAON®のこれから～やるからにはトップを目指す

今後は、「親もこどももみんなが笑顔になれる新しいジャンルの大人とこどもの共有体験ツール」のビジョンのもと、”飛び出す布絵本”の種類を増やしていき、子供だけではなく高齢者や障がいを持った方にも商品を届けたいと考えています。

目標は”飛び出す布絵本のNo.1”。

高い目標に向かって、日本ジッパーチュービング株式会社は、これからも世界中にMade in Japan・手作りにこだわったHANAIROWAON®の商品を広めていきます。そして、この事業を起爆剤に、社内の新規事業に取り組む風土を醸成し、社員全員のチャレンジ精神が溢れる会社を目指します。